子どもが言うことを聞かない時、自分がどうしていいのかわからなくなることがありました。

「こんなにあなたのことを思って毎日頑張っているのに、どうして言うことを聞いてくれないの?」

「さっき、ちゃんと約束していたのにどうして駄々をこねるの。」

「時間がないんだから、さっさと動いてよ。」

怒っちゃいけない、優しくしないといけない…。思えば思うほどうまくいかずに、ついに大声をあげて怒ってしまうという繰り返し。そして、おそってくる自己嫌悪。

誰か、私に代わってこの子を何とかして!

そんなママたちに救いの手が差し伸べられた。『鬼から電話』。

・言うことをきかない時

・寝ない時

・歯磨きしない時

・片づけをしない時

・痛くて泣き止まない時

・薬を飲まない時

以上のようなシチュエーションが準備されているという。

「ほら、あなたが言うことを聞かないから鬼から電話があったわよ。」

ネットを検索すると、効果テキメンとの声が多くあった。

しつけの目的は?

そもそも、しつけの目的は何なのかを考えてみると、それは将来、子どもが幸せに生きていけるように必要なことを身につけさせること。基本的な生活習慣や礼儀作法だ。

子どもが幸せに生きるためにしつける。目的は「子どもが幸せにいきる」こと。

では、子どもが幸せに生きるために最も必要なことは何かというと、この世に生まれて生きていくことへの安心感や信頼感。そして自分に対する自信や自尊感情だ。

鬼から電話で育てると…

ところが、鬼から電話がくる、というように「恐怖感」を抱かせて子どもをしつけようとすると、子どもが幸せに生きていくことの大前提がすべて崩れ去ってしまう。

そもそも自分が悪いことをすると怖い鬼がやってくる。自分が怖い思いをしても親は助けてくれないばかりでなく、積極的に怖い思いをさせようとする。

自分に対する自尊感情など、育つわけがない。日本の子どもが世界中で最も低い自尊感情の子どもになるというデータになるわけだ。

結果は5年後、10年後に!

そして、そうやって育てた結果がでるのは、5年後、10年後の思春期以降だ。

自尊感情があるから、やる気も生まれる。生きていくことへの安心感や保護者に対する信頼感も子どもの自立へつながる。

逆にそこを育てることがおろそかになった場合、やる気が出ず、親子の溝はますます広がり、非行に走る子もいれば、家に引きこもってしまう子もいる。社会的に問題が取り上げられている原因は、それまでの長い親子関係の結果だ。

私の所にも、そうなってから親子関係の講座を学びにくる人が後を絶たない。もちろん、それからでも保護者が変われば子どもとの関係は改善される。けれど時間もかかるのだ。

小さいときに手を焼くことは、大きくなってから起こる問題とは比べ物にならないくらい小さなことだ。その時に安易に言うことを聞かせるために「鬼から電話」に頼ってしまうと、その時は効果抜群で、「良かった!」と思っていても、5年後10年後にそのツケはやってくる。

若いパパやママには是非、正しいコミュニケーションを学んでもらいたい。子どもの心を恐怖でしつけるのではなく、勇気づけて育てて欲しいものだ。

子どもが幸せに生きていくために、福岡市のペアレンツ・サポートオフィスでは、親御さんの子育てや教育に関するお悩みや、子育ての悩み解決のサポートを行なっています。

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